■「女子中高生夏の学校」は、女子中高生が「科学技術にふれ」、科学技術の世界で生き生きと活躍する女性たちと「つながり」、科学技術に関心のある仲間や先輩とともに「将来を考える」機会として夏休み期間に合宿形式で開催されます。14回目となる2018年は8月9日(木)から 8月11日(土)にわたり、実施されました。全国から117 名の中⾼⽣が参加し,26 名の⼤学⽣⼤学院⽣スタッフ(以下、TA)、200 名以上の理系分野の学協会、⼤学、⾼校および企業から実⾏委員やプログラムスタッフが参加しました。
JNWESを構成する4つの団体は、それぞれ特徴のある展示ブースを設営、女子中高生に理系進路の魅力を伝える活動を継続しています。
<NPO 女性技術士の会>
本法人のブースでは、ポスター展示および配布資料(冊子「理系の仕事って? -進路に悩むあなたへ~ Vol.5」)を通して、技術系の資格・職域を紹介するとともに、大学の学部選択とその後の職業との関連を分かり易く説明した。
冊子「理系の仕事って?」は、毎年、中高生に非常に好評で、特に今年度改訂版に新たに盛り込んだ、ロボットやAI関連の情報には興味津々のようで、中高生の当該分野への関心の高さが伺えた。また、やはり新規に追加した「ロールモデル集」も注目され、「理系の仕事で働く」という漠然としたイメージが、より現実的で身近な存在として捉えられたようであった。
<チーム・技魔女>
チーム・技魔女は、2013年から連続して「女子中高生夏の学校」に参加しています。
今年2018年は、各世代のメンバーが、エンジニアとしてのキャリアの軌跡をポスター展示で紹介しました。カウンターでは、女子生徒たち一人一人の進路の悩みを共に考えました。高校の早い時期に進路を選択しなければならないことに、多くの女子生徒たちがとまどっていることを痛感しました。理系進路を選ぶ女子生徒たちを、チーム・技魔女は見守っていきたいと思います。
<女性科学者の会>
例年、女性科学者の会からは大倉多美子さんが参加しています。70歳を超えるとは思えない若々しい大倉節に、毎年大勢の中高生が惹かれ集まってきます。
<JWEF>
「化粧品に興味」「キャリア講演で土木に興味が湧いた」といった話や「音響に興味」「情報処理は天才でないとダメ?」「好きを仕事にすると辛い?」「将来は人工知能で留学を」といった具体的テーマを挙げるを生徒さん達を頼もしく感じつつ「1つの分野にも様々な仕事が」「理系でも文系要素もある」「働く中での分野変更もある」など、知る範囲で紹介しました。今回は少数派ではありましたが「途中で1度辞めるから医歯薬系」「親から文系を勧められた」といった話もあり、自身の職場で「イクメンもママ社員も普通になってきた」ことを紹介し「途中退職を前提にしなくても良いと思う」ことも伝えました。
JWEFから「様々なロールモデル」「生の声」を紹介し選択肢の多さを見せることの重要性と「彼女たちの先輩」としての責任を改めて感じた1日となりました。